エステサロンやクリニックでの脱毛は基本的に健康に問題ない人が施術を受けることができます。大きな持病を抱えている場合は、断られるのはもちろんですが、風邪薬や常備薬など日々の生活習慣に付随しているような薬を処方している状態でも受けることはできないのでしょうか？

脱毛前に薬を飲んではいけないの？

エステサロンやクリニックで脱毛を受けると必ずと言っていいほど、薬を飲んでいないかを聞かれ、飲んでいる薬によっては断れることがあります。塗り薬など肌に関わる薬ならまだ分かりますが、なぜ飲み薬の肌に関係ないような薬も禁止されているのでしょうか。

飲み薬の副作用の一つとして光線過敏症があります。これは直射日光などを浴びるだけで肌に赤みや痒みなどの異常反応が起きてしまう病気です。先天性のものもありますが、処方している薬の副作用として表れてしまう可能性があります。特に光脱毛は日光とは違う特殊な光で、太陽の光では光線過敏症が起きなかったとしても光脱毛の光では起きてしまうことがあります。

光線過敏症を起こしやすい薬物…抗生物質、降圧薬、抗不整脈薬、利尿尿薬、抗精神病薬、NSAIDs外用薬、抗ヒスタミン薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗てんかん薬、血糖降下薬、抗リウマチ薬、抗癌剤

薬の服用禁止期間

エステやクリニックによってそれぞれ禁止期間は異なりますが、おおよそ施術の6時間前～2日前から禁止されています。しかし、光脱毛を優先するがあまり、飲まなければいけない薬を飲まないのは危険です。もし薬の服用期間と光脱毛が重なってしまった場合は、脱毛を受ける前に正直に薬を伝え、施術できるかどうか聞いてみましょう。

脱毛後の薬の服用は大丈夫？

脱毛後の場合なら、薬を服用しても問題ありません。しかし、風邪薬やロキソニンなどの飲み薬なら大丈夫ですが、元々アトピーなど肌に塗り薬を塗っている人の場合は、最低でも1日空けてから塗るようにしましょう。光脱毛後の肌は多少なりともピリピリと痛みが伴います。その刺激されている状態の肌に塗り薬を塗ると染みて痛みが増えてしまう他、別の副作用を起こしてしまう可能性もあります。

光脱毛の痛みや熱をロキソニンで抑えても大丈夫？

ロキソニンは腫れや痛みをやわらげ、熱を下げる非ステロイド系の鎮痛剤です。市販薬としても販売されており、頭痛などの内部的な痛みや腫れなどの外部的な痛みなどかなりの汎用性があります。光脱毛後は痛みや熱を伴う場合があるため、それらに耐えることができない場合は、ロキソニンを服用しても構わないでしょう。しかし、痛みとは本質的に身体に起こる危険信号です。その信号を受け取ることができないということは危険を察知することができないということになります。確かに一時的に痛みは和らげることができますが、何か起きてしまった場合に気づくことができません。大した耐えることができるような痛みの場合は、飲まずに様子を見てみるといいでしょう。

まとめ

脱毛を行う前に薬を服用するのは危険です。もし、心配の場合は、あらかじめ服用の許可を取ってからにしましょう。