ニキビや吹き出物の炎症により、皮膚に炎症後色素沈着として残ってしまう場合が多いです。このような炎症はしばらく経つと収まってきますが、それと同時に色素沈着として皮膚に残り続けてしまうことが多く、若いころにできたニキビや大人ニキビに悩まされている人はニキビを改善出来たとしても半永久的に色素沈着として残り続けてしまうのが非常に厄介です。そこで、このような色素沈着を改善するにはイオン導入がおすすめ。イオン導入ならニキビ跡だけではなく、火傷の跡やアトピー後の色素沈着も改善することが期待できます。
この記事の目次
イオン導入とは?
通常の人間の皮膚には有害物質を通さないようなバリア機能が伴っています。皮膚は表面から角質層⇒顆粒層⇒有棘層⇒基底層と4層に構成されています。この角質層と顆粒層の間にバリアが張られており、外からの物質をシャットアウトすることができます。
このバリアは体内に流れている微弱なマイナス電流により形成されています。イオン導入機はここに対し、同じマイナスの電極を当てることにより、マイナス同士が反発し合い、バリア機能を一時的に解除することができます。バリア機能がない状態の皮膚は角質層を突き抜け、奥深くまで物質が浸透するようになります。
色素沈着にイオン導入が効く理由
イオン導入で色素沈着を改善するにはビタミンC成分の配合された美容液を使います。ビタミンCはメラニンの生成を抑え、分解を促進すると同時に、肌の新陳代謝を正常化し、色素沈着を緩和する効果があります。しかし、皮膚には前述のようなバリア機能が張られており、仮にビタミンC成分が配合されている化粧水を塗ったとしても、肌の奥まで浸透せずに角質層の色素沈着までしか改善することが出来ません。角質層元々皮膚の深部の死んだ細胞です。そのため、一定のサイクルで剝がれては出来上がりを繰り返すため、角質層の色素沈着を改善出来たとしてもそれは一時的で長期的な改善とはなりません。
そこでイオン導入を行うことにより、角質層のさらに奥の顆粒層、有棘層、基底層までビタミンC成分を行き届かせることができるようになります。そうすることにより、通常では改善できないような色素沈着成分を分解し、緩和することができるようになります。
ビタミンCをイオン導入するには?
イオン導入するにはエステサロンでの施術と美顔器によるセルフケアの2つの方法があります。この2つの中でおすすめなのは、美顔器によるセルフケアです。なぜセルフケアが良いのか理由は1つです。
コストがかからない
イオン導入による効果を得るには1回の施術では効果を得ることができません。大体週に2~3回の施術で2~3ヵ月程度の期間が必要になります。となるとおおむね計30回程度イオン導入を行わないと色素沈着を完全に消しきることができてないということになります。
エステサロンのイオン導入は大体1回あたり5,000~10,000円程度かかります。それを30回も通うとなると、最大で30万円もかかってしまう計算になります。
一方で、美顔器の場合、高くても5万円です。一回辺りの施術が600円となり、かなりお得なのが分かると思います。また、他に気になる色素沈着を見つけたとしても追加投資をすることなく、施術することができます。
通う必要性がない
前述の通り、エステサロンに週に数回定期的に通う必要があります。エステサロンに行く時間や待ち時間を考えると数時間はかかりますし、予約状況によっては自分の思ったようなスケジュールで通えなくなってしまいます。
美顔器なら自宅で自分の好きな時間に施術することができるので、時間を削られることもなく、自分のペースでイオン導入することができます。
セルフケアの場合の注意点
美顔器を使ったイオン導入はコストパフォーマンスも良いですが、注意しないといけない点が2つあります。
やりすぎに注意
イオン導入には副作用らしい副作用はありませんが、日常生活では起こりえない化学反応を肌に行います。多少は肌に刺激を与えてしまうため、使用時間や回数は説明書通りに行いましょう。

美容液の種類
自宅でセルフケアをする場合、美顔器専用の美容液を使うか、市販の美容液を使うかのどちらかかと思います。専用のものに関してはきちんとした成分が配合されていると思いますが、市販のものの場合、イオン導入できないものやイオン導入したら逆効果な成分も配合されている可能性があります。
- イオン導入できない成分・・・粒子の大きいもの(コラーゲンなど)
- 逆高価な成分・・・合成着色料、香料
アフターケア
美顔器の場合、マシン自体の故障や保証はあると思いますが、自身の肌に関するアフターケアはありません。そこに関してはエステサロンの方が圧倒的にケアしてくれます。もし、自宅でのセルフケアで肌の状態が治らない場合はやり方が間違っているかもしれません。また、仮に状態が悪化してしまった場合は、すぐにお近くの皮膚科で診療してもらうようにしましょう。